小泉今日子、カンヌで雨女 『トウキョウソナタ』カンヌレッドカーペット

2008.05.19

“雨の中のレッドカーペット カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ最有力候補!黒沢清監督最新作『トウキョウソナタ』”
日時:5月17日(土)
小泉今日子、カンヌで雨女 『トウキョウソナタ』カンヌレッドカーペット
黒沢清監督の最新作、『トウキョウソナタ』のカンヌ国際映画祭“ある視点部門”の正式上映が、フランス・カンヌ現地時間5月17日(土)22:00に行われた。
今年のカンヌ国際映画祭では、唯一の邦画作品。“ある視点”部門でのグランプリを狙い、本作で4度目のカンヌ入りを果たした黒沢監督。そして、キャストの香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海らが舞台に登壇した。香川照之は『TOKYO!』に続き、今回2度目。そして、小泉今日子は初のカンヌとなったが、当日は、カンヌではめったに降らない冷たい雨が降り注いだ。しかしながら、悪天候にも関わらず、世界中にファンの多い黒沢監督作とあって、会場は黒沢ファンでうめつくされ、熱気につつまれた。


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本来“ある視点部門”では、ブルーカーペットの上を歩くことになっているが、カンヌで最も人気のある監督のひとりである黒沢監督に敬意をはらい、急遽、前日にレッドカーペットを歩くことが決定された。雨にもかかわらず、たくさんのファンと世界中のTVクルーが待ちうけるなか、黒沢監督、香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海の5人でレッドカーペットへ。
そして、上映前の舞台挨拶では、本日の雨という天気にかけて、小泉が「私は、日本では晴れ女ですが、カンヌでは雨女のようです」とコメントし、会場を盛り上がらせた。
香川はフランス語でのスピーチで、会場を驚かせた。「黒沢監督の作品のよさをどう伝えようかと、朝5時に起きて3時間くらいスピーチを考えました」
続いて、黒沢監督は、「プライベートなことですが、カンヌ出発前に妻が病気になってたおれてしまい、行けないかなと思っていたんですけれども、妻が絶対に行けといったものですから、今回カンヌに1日だけですが来ることができました。この雨は日本で待っている妻が意地悪して降らしているのかなと思いました」とコメント。
みんなでカンヌ入りを喜んだ。上映中は、随所で笑いがおき、上映後は、エンドロールが流れるやいなや、拍手がわきおこり、監督やキャストはスタンディングオベーションに答えた。そして上映後、サインをもとめるファンも殺到した。
黒沢コールがすごかったですが
■黒沢清監督:「いかにもカンヌらしいですね。映画祭は監督を重視してくれるから、そのときだけ監督ってえらいんだって感じられる」
コンペでも十分いけた作品だと思うのですが?
■黒沢清監督:「コンペだと結果とか気にしちゃうんで、これでいいかなとも思います。ただ、これがコンペだともっとマスコミがこの倍くらいはきたかもね(笑)。この家族の物語をみて、希望のかけらだけでも感じてもらえればと思いました」
■香川照之:「日本でみたときよりも、この映画がさらに理解できました。世界の舞台でより力が発揮できる作品だと感じました」
■小泉今日子:「カンヌは自分とはあまり関係ないところだと思っていました。けど、人々の映画に対する熱気がつたわってきました」
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『トウキョウソナタ』
配給:ピックス
公開:2008年秋
劇場:恵比寿ガーデンシネマにて
■あらすじ
リストラされたことを家族に話せない父。ドーナツをつくっても食べてもらえない母。アメリカ軍へ入隊する兄。こっそりピアノを習う弟。何もおかしいものなんてなかったはずなのに、いつの間にか深まる家族の溝。それでも、みんながみんなを思いやるとき、ばらばらの不協和音がひとつの旋律に変わる…。
黒沢清監督が、現代日本の家族を映し出した意欲作。「家族のつながり」を見つめなおすことのできる心温まる感動ストーリー。


カンヌ映画祭