vol.31『ゼニガタ』田中俊介くんインタビュー

ゼニガタ

今作が映画初主演となる大谷亮平さん。

一昨年のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に出演し、“あのイケメンは誰だ?!”と話題になりました。

ワイルドな見た目とともに、声フェチの私としてはその低音ボイスも気になるところ。

今回大谷さんが『ゼニガタ』で演じるのは、ハードボイルドなダークヒーロー、銭形富男。

銭形警部でも銭形平次でもありません。

表向きは居酒屋「銭形」の経営者、裏では10日で3割の超暴利で金を貸しつけ苛烈な取り立てで債務者を追い込む闇金屋。

威圧感がそんなにあるわけではないのに、表情を変えずにじわりじわりと追い込む銭形は、“ウシジマくん”とは一味違った怖さと魅力があります。

ゼニガタ

今回は、その銭形と弟の静香の前に現れ、「銭形」で働かせてほしいと申し出る元ボクサー・剣持八雲を演じた、BOYS AND MENの田中俊介くんにインタビューしました。

ボイメンのメンバーと一緒にインタビューをしたことは何度もありますが、単独インタビューは初めて。

俳優・田中俊介を掘り下げてみました。

「ボイメンの色気担当?」

毎度お会いするたびに髪型が違いますね、というお話から。

神取:それだけ役者のお仕事が増えたということでしょうか?

田中くん:個人的なお仕事は役者の仕事がだいぶ増えましたね。

神取:うわー、良かったですね。ボイメンは当初から役者として活躍したいと言っていたので、すごく嬉しいです。

田中くん:そうやって喜んでもらえるのが嬉しいです!

神取:映画はもう何本目ですか?数えてます?

田中くん:えー?何本目なんだろう?

神取:もう数えきれない?

田中くん:いやでも全然出てないですよ(笑)。最近ようやくスタートを切れたくらい。

神取:『ゼニガタ』はもちろん、『ダブルミンツ』も観させてもらったんですけど、『ダブルミンツ』くらいから田中くんの演技がすごく変わったように思うのですが、いかがですか?

田中くん:あー、完全に考え方というか、お芝居へのアプローチの仕方っていうのが『ダブルミンツ』から変わりました。自分でも思います。役への向き合い方というか、役作りもそうですし、本当に基礎を学べた現場だったかな。まだ答えもないし、手探りの状態でやってますけど、意識的なものは変わったのは『ダブルミンツ』ですね。

神取:どなたかにアドバイスをもらったとか、いい出会いがあったとか?

田中くん:監督ですね。内田英治監督にしごかれたというか。お芝居のやり方ってたくさんあるので、何が正しいかわからないけど、あの作品は内田監督のやり方を信じようと思って。例えば、別の人物を演じるんだけど、結局は自分なんだから、自分が今まで経験してきたことや感情を、とにかくまず出すこと、引っ張り出してくる。本当に腹が立ったことだったら、それを思い出して思い出して、本当にムカつくまで持ってくるっていう作業をとにかくやれ!と。それから役の感情に寄せていく、近いものを見つけて摺り寄せていくっていう作業をしろということで。『ダブルミンツ』の時にそれをやって、その時からお芝居のやり方は、とにかく過去のことを引っ張り出す、ということをやるようになりましたね。

神取:では、今回の『ゼニガタ』八雲という役もそういうアプローチの仕方だった?

田中くん:そういう感じでした。今回の八雲は成功体験がない男で、元ボクサーで殴り屋をやっている。彼自身もこの現状に満足いっていないし、自分はこうなりたかったのにというのがあるけど、なれなくて、人生うまくいかない。虚無感もあるし、劣等感もあって、不安な気持ちで、という男。僕自身も今までの人生で失敗してきたことだらけで…。

神取:だらけ?

田中くん:いや、本当に。成功なんて味わったことない、みたいな人生だったんですよ。

神取:ボイメンの田中俊介がですか?

田中くん:それこそ、『ゼニガタ』の大谷亮平さんが演じた銭形が、田中俊介にとってのボイメンみたいなものなんですよ。僕はボイメンに出会って変わった。まだまだ夢追い人だから成功とは言えないけど、僕はそこで変わったので、八雲も「銭形」に入って変わっていくという物語なので。だから僕の今までの過去のこと、うまくいかなかったこと、その時に思った感情、そしてその時に手を差し伸べてくれた人、物。そういったものを思い出す作業を最初にやりましたね。

神取:そういうのって辛くないですか?

田中くん:辛いですね。思い出したくないじゃないですか、失敗したこととか。だけどやっぱり思い出すと、わぁ、恥ずかしい思いもいっぱいしたし、悲しい思いもしたし、八雲もそういう思いをしたんだなって思って。

神取:主演の大谷亮平さんとの共演はいかがでしたか?

田中くん:本当にどっしりと構えていて、(「銭形」の)カウンターの中で立っているだけでも安心感がありました。現場では僕もそんなに最初は“わー”というタイプではないので、距離は急には縮まらなかったんですけど、撮影中にだんだん、どんどん大谷さんが話しかけてくれて、兄貴のように慕って、そういう関係性が亮平さんと田中俊介としても出来上がったし、役柄としてもそういう成長段階というのが描けていけて、いい関係、いい雰囲気でやれましたね。

神取:大谷さんは今まさにブレイクしていますが、男性としての魅力はどういうところだと思いますか?

田中くん:本当に思うんですけど、『ダブルミンツ』の時も、淵上さん、どこから出てるんだろう?っていう色気が出てるんですよ。で、大谷さんも出てるんですよ。どこから出るの?スイッチあるの?あるなら教えてほしいわ。そういう男性としての魅力のある方と一緒にお芝居させてもらう機会が多いので、俺も30超えて大人の男になった時に、そういう雰囲気出せたらいいなぁ、なりたいなぁという憧れはあります。

神取:30歳、もうすぐじゃないですか。どうですか?色気。

田中くん:いや~、まだまだだなぁ。無理だなあ。

神取:ボイメンで色気を出せる人います?

田中くん:ボイメンは色気のいの字もないですね。ずーと中学生の香りがしてるから。一番上の小林豊も出てないしね。これは僕が担うしかないですね、そのポジション。

 

今回は元ボクサー役。綾部真弥監督ご自身が元格闘家ということで、アクションシーンにはかなりストイックに取り組んだそう。そちらもぜひ注目してください。

そして、『ゼニガタ』は銭のお話。八雲が一億円にまみれて寝転がるシーンがあるので、

神取:もし、一億円手元にあったらどうしますか?もしくはお金を払ってでも欲しいものは?

田中くん:あー、買えるなら仕事を買いたいですね。だってやりたいもん。やりたい。足りない。もうだって、『ゼニガタ』で経験したものをすぐ次で試したいし、間隔開けたくないし、という思いがあるから買えるなら買いたいですけど、不可能なので(笑)。現実的なことだと、映画が好きだから、DVDとか大量に買って、映画の部屋を作る。スクリーンは家にあるんですけど、音響設備も完ぺきに整えて、防音にして、シアタールームみたいなものを一億円あったら作りたいです。

 

今回はまだまだ書き足りないくらいです。

初めてじっくり田中くんの役者としての熱を話してもらって、もともと私はボイメン結成前から応援をしているので、本当に嬉しい気持ち、そして勝手な親心で誇らしい気持ちになりました。

共演者、監督、スタッフに恵まれて、それをどんどん吸収して、これからの活躍も相当に楽しみです!

 

 

『ゼニガタ』
公開日:2018年5月26日(土)
劇場:全国にて
配給:AMGエンタテインメント、スターキャット
公式HP:http://zenigata-movie.com/
(C) 2018「ゼニガタ」製作委員会

▼作品ページ
https://cinema.co.jp/title/detail?id=82349

ゼニガタ

神取恭子(かんどり きょうこ)

フリーアナウンサー、椙山女学園大学非常勤講師。愛知県西尾市出身、1977年生まれ。
現在は名古屋テレビ放送の情報番組「デルサタ」、音楽番組「BOMBER-E」にレギュラー出演。
2002年から名古屋テレビ放送(メ〜テレ)の局アナウンサーを勤め、番組「ドデスカ!」や「昼まで待てない!」などで映画監督、俳優、ハリウッドスター500人以上にインタビューを行い、舞台挨拶の経験も豊富。
他にも、報道現場でのリポートやスポーツ番組のリポーターを勤めた。
ANNアナウンサー賞 ナレーション部門受賞。
趣味は映画鑑賞(年間200本以上)、お肉を食べること(お肉検定1級)、プロレス観戦。

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