『たみおのしあわせ』完成披露舞台挨拶

2008.04.16

『たみおのしあわせ』完成披露舞台挨拶
4月15日(火)東京・新橋にてオダギリ ジョー主演最新作『たみおのしあわせ』の完成披露試写会が行われました。残念ながら、ブラジルで次回作撮影中のオダギリジョーさんは欠席となりましたが、岩松了監督はじめ、オダギリさんの父親役を演じた原田芳雄さん、婚約相手役の麻生久美子さん、大竹しのぶさん、小林薫さん、そして全編に渡る映画音楽を担当した【勝手にしやがれ】のボーカル、武藤昭平さんが舞台挨拶を行った。


______________________________________________________________________________
岩松監督にお聞きします。このお話、ある日突然、ぽーんと浮かばれたのですか。
岩松監督■岩松監督:「もともとは二十何年ぐらい前に、あるテレビ局の人に、テレビドラマを頼まれまして、書いたのが、そのときもタイトルはたみおのしあわせだったのですが、中身はちょっと違うんですけど、3ヶ月くらい書き直しをさせられて、結局ボツにさせられて、ギャラも一銭もらっていないという、恨みがましい記憶がございまして、まずはカタチにせねばと、何年か前に想いはじめまして、たまに、役者の仕事もするんですけど、そこでうろうろしているプロデューサーをつかまえて、「ちょっといい企画があるんだけど聞いてくれるか。」といったりなんかして、結局そのプロデューサーはやる気がなくて、また一通り迷って、でも、その段階で、原田さんとオダギリ君には出演を了解してもらってたんですけど、実際、流れてしまうという形になってしまったものを、僕は、クニザネさんといううちの社長に相談しまして、その後、スタイルジャムのカイさんに拾ってもらいまして、“みなしご”から“一般のご家庭”に戻ったという感じでございます」
すばらしい俳優さんたちがぞろっと並んでいらっしゃいます。(残念ながら、オダギリさんは今、ちょっとブラジルの方でお仕事で、本日欠席とのことで、非常にザンネンとおっしゃってました。)オダギリさんと麻生さんという、時効警察の“あの”カップルが、今回も共演されてます。たまたまこのお二人が出演ということになったのでしょうか?
■岩松監督:「オダギリくんと麻生さんのキャスティングを決めたのは「時効警察」よりも前で、テレビが始まる前に、決めてたことだったんです。でも、途中で企画がぽっしゃってしまったので、麻生さんにはまだ言ってなかったんですが、そうこうするうちに、「時効警察」が始まったんで、ある意味、声をかけやすくなりました。オダギリくんも現場で誘ってくれたみたいで。“オファーがきたら受けたほうがいいよ”、って口ぞえしてくれたみたいです」
麻生久美子さんは、本編中でステキなウエディングドレス姿を披露されました。また、岩松監督の印象を教えてください。
麻生久美子■麻生久美子:「やっぱりドレスは気分があがりますね。すごく嬉しかったです。監督の書くセリフは、今までみたことのないくらいすごく魅力的で、ユーモアたっぷりです。いろいろな作品に出させていただいてますけれど、こんなにセリフを言うのを楽しみにしていた映画は、今回初めてなんじゃないかな、って思います」

オダギリ ジョーさんの父親役を演じられた原田芳雄さん、どんな父親像を頭に描いて役作りをされましたか?
原田芳雄■原田芳雄:「なんと言っても監督が岩松さんですからね。色々なことを考えながら演じました。おどけてみたり、時にはセリフに辛らつさが隠されていたり、ひねくれていたり、一筋縄ではいきませんでしたよ現場ではオダギリさんのリアクションでハッと気がついたり…。監督のダメだしはすごいんです。一言のダメだしでハッとすることもあった。監督のストレートな指摘がとてもありがたかったです」
舞台に映画にドラマにと現場をふまれている大竹しのぶさんですけども、今回の撮影現場の雰囲気をどんな風に感じられましたか?
大竹しのぶ■大竹しのぶ:「岩松さんのセリフはいつも楽しいんです。過酷なスケジュールだったんですが、監督としての岩松さんは、本当だったら怒ったりイライラしたりするような場面でも、映画を撮ってることを楽しんでらっしゃるので、とても素敵でした。撮影の合間には、近所においしいおそばやさんがあって、薫さんとジョー君と【愛について】討論したりしてました(笑)」
監督、岩松了について、小林さんの印象を教えてください。
小林薫■小林薫:「岩松さんは万人に優しいところがあって、芝居の稽古ではそうでもなくていじわるなんですけど、映画の現場になると人間が変わるんですよね。ものすごくやさしいんですよ」

岩松監督、なにか理由があるんですか?
■岩松監督:「映画は舞台に比べて楽しいんです。映画ははいオッケーって終わっていくから、すごく人間関係がいい状態で終われるです。舞台は一月とか、とじこもって稽古して、だから調子のってる役者とか見ると「なに調子のってんだ」みたいな気持ちになっちゃうんだけど、映画はハッピーな人間関係で終われるんで本当に楽しい」
映画音楽を担当された武藤招平さん、初の映画音楽を担当されたご苦労はありましたか?
武藤招平■武藤招平:「最初岩松監督と打ち合わせしたときに、「武藤君、僕ね、音楽のこと全然わからないから、だから、とりあえず自由に作って」といわれたので、ある程度僕が作って提出したんですが、どうしても結婚式のシーンでいれたい曲に悩んでしまったときに、監督になにかアイディアありますか、と相談すると、「アレだよ、結婚式、日曜日!!」って。その率直な伝え方をしてもらったことで、すんなり曲ができたんです。岩松さんってすごいなぁって」
それでは、皆さん、幸せとはなんでしょう?
■麻生久美子:「最近なぜか死を身近に感じるようになって、自分も、いつ、周りの人も死ぬかわからないし、だからこういう普通の生活が、なんて幸せなんだろうって、思うのが最近の幸せです」
■原田芳雄:「ほどほどなことが幸せ。。幸せも愛もいっぱいいらない。少しでいい」
■大竹しのぶ:「幸せって聞かれたら、幸せですって答えるけど…なんかさびしい」
■小林薫:「大竹さんを隣に言うのもあれなんですけど、ポン酢しょうゆのある家庭が幸せっていうか」
■武藤招平:「僕の場合、音楽やってるときが一番幸せです。自己満足が一番幸せっていうんですかね」
______________________________________________________________________________
『たみおのしあわせ』
配給: スタイルジャム
公開: 2008年夏
劇場情報: シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開
公式HP:http://tamiono.jp/
©2007 『たみおのしあわせ』フィルムパートナーズ



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
TOP