ゴールデングローブ賞 主演女優受賞マリオン・コティヤール インタビュー

2008.01.15

“美人女優マリオン・コティヤールは本物指向!歌って老けて大熱演!!”
本作でゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)を受賞!
日時:8月23日(木)
場所:パークハイアット東京
出席者:マリオン・コティヤール
※WEB媒体合同取材
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その小さな身体からは想像できないほど驚くべき豊かな声量で愛を歌い続けたエディット・ピアフ。貧しさの中から独特な歌声ゆえに見出された天性の歌い手は、フランスの国民的大スターに登りつめ、47歳で情熱と命の炎を燃やし尽くした女性。そんな彼女のドラマティックな人生を描いた『エディット・ピアフ ~愛の讚歌~』で、タイトル・ロールを見事に演じ絶賛されているマリオン・コティヤールが来日した。『TAXi』シリーズで注目を集め、最近では『プロヴァンスの贈りもの』でラッセル・クロウの相手役もつとめたフランスの美人女優が撮影を振り返った。


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オリヴィエ・ダアン監督は、ピアフを演じるマリオンさんをトランス状態に持ち込むようにしたと仰っていましたが、マリオンさんご自身はどのように役に入っていったんですか? また、役に入り込み過ぎると感情が乱れてしまったりとか、カットがかかっても役から抜け出せなくなったりはしませんでしたか?
■マリオン・コティヤール(以下:コティヤール)「トランス状態に追い込むことを目指したわけじゃなくて、どちらかというと本物に見せようとしただけなの。本物を目指そうとすると、自然に自分が流れの中に巻き込まれていたという感覚だったわ。確かにテイクが終わって、スタッフの人たちが準備作業に入っても、自分に戻ることはほとんどなかったわね。そういう必要もないかなと思っていたから」
本物を目指されたということですが、歌うシーンがとにかく素晴らしかったです。ピアフの声と見事に合っていて、マリオンさんが歌っているとしか思えませんでした。具体的にどのような努力をされたんですか?
■コティヤール「ほんとうにすごく準備をしたのよ。吹替のシーンにはテクニックが必要だったから、確かに今回の撮影の中では一番大変だったわ。精密時計のような正確さでピアフの息遣いや間の取り方、そういうものを何度も何度も歌を聴きながら、自分の中で自然になるまで時間をかけて練習したの」
マリオンさんご自身はこんなにきれいな方ですが、ピアフの晩年のシーンではまったく別人のようです。どのようなメイクをされたんですか? また、実際にはすらっと長身なのに、映画の中では小柄なピアフに合わせて小さく見えますね。
■コティヤール「メイクではまずラテックスを貼り付けて、そこにメイクアップ・アーティストが数時間かけてシワを描き込んで行くという作業を毎朝していたの。二重あごとか、頬のたるみなんかはさらに別のものをくっつけて、とても重いマスクをつけているような感じだったわ。背の高さに関しては、映画のトリックよ。共演者の人たちは靴の中敷に厚底のようなものを入れて、彼らの背を高く見せていたの。全身を映さない場合は、私が靴を脱いで裸足で演技をしたシーンもあったわ」
Kothi2ピアフのような波乱万丈の人生と、何も起こらないけれど平穏な人生のどちらかを選ぶとしたら、マリオンさんはどうしますか?
■コティヤール「そうね、一度は波乱万丈の時期を過ごさないと、ほんとうの意味での穏やかな人生には到達できないと思うから、両方経験しなきゃいけないんじゃないかしら」
たくさんの涙を流すことになっても、受け入れるということですね
■コティヤール「ええ、怖くないわ。誰の人生にも悲劇的なことやドラマってあると思うの。私自身も最愛の人を失う経験をするときが来ると思うし。でも、その反面、きっと素晴らしい幸福感を味わえるはずだということも信じているのよ。人生を豊かにするには色んなことがないとつまらないんじゃないかしら」
マリオンさんがピアフに惹かれた理由を聞かせてください。また、演じた後に彼女に対する思いはどのように変化しましたか?
■コティヤール「実は、この映画を撮るまで彼女のことはほとんど知らなかったの。だから、映画を撮り終わっても彼女に対する思いに変化のしようがないのよ。すべてが発見だったわ。ただ、今、振り返ってみて、彼女の魅力が何かと言うと、芸術に賭ける情熱や、人々に対する愛情、感情をみんなで分かち合おうという思い、それに、偉大な才能といったところね」
完成した作品はもちろんご覧になってますよね
■コティヤール「どの作品でもそうなんだけど、最初は冷静に観ることはなかなかできないわ。いつも好きなところを一つも見つけられないの。2回目には少し客観的になれるんだけど。特にこの映画の場合は、とても不思議な感じだった。撮影中、すごくディティールを大切に演技をしたというのを覚えているから、画面を見ながら一つ一つそれを自分でチェックしながら観ることになったのよ」
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身長169センチのマリオン・コティヤールが演じたエディット・ピアフは142センチのかなり小柄な女性でした。さらに最晩年、腰は曲がり髪は抜け、歩くのもおぼつかず、47歳なのに外見は80歳を越す老婆と言ってもいいほど。ヘアメイクの力を借りたとはいえ、演じるマリオンの見事な老けぶりに女優魂ありです!
『エディット・ピアフ ~愛の讚歌~』
配給:ムービーアイ
公開:2007年9月29日
劇場:有楽座ほか全国順次公開
公式HP:http://www.piaf.jp/
あらすじ:
1915年にパリのベルヴィル地区で生まれたエディットは幼くして両親と生き別れ、祖母が営む娼館に身を寄せる。一度は失明したものの奇跡的に回復し、後に大道芸人の父に引き取られてからは、日銭を稼ぐためにストリートで歌うようになる。やがて名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレに並外れた才能を認められ、歌手としての人生が始まる。
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マリオン・コティヤール:
1975年9月30日、パリ生まれ。子どもの頃から舞台出演を重ね、16歳で映画デュー。04年の『ロング・エンゲージメント』でセザール賞助演女優賞に輝く若手実力派。主な出演作に『銀幕のメモワール』『世界でいちばん不運で幸せな私』『ビッグ・フィッシュ』『プロヴァンスの贈りもの』など。



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