『テラビシアにかける橋』ジョシュ・ハッチャーソン&アナソフィア・ロブ

2007.12.18

若き主演コンビが“オープンな心”で語ってくれた映画のこと、驚きの日本のこと
日時:11月21日(水)
場所:セルリアンタワー東急ホテル
出席者:ジョシュ・ハッチャーソン、アナソフィア・ロブ
※合同取材
Tera1
どんなに辛いことが起きても、心を閉ざすことなくオープンでいれば、きっと乗り越えられる。そんな温かく希望に満ちたメッセージが込められた『テラビシアにかける橋』は、老若男女の心に響くに違いない傑作ファンタジー。その日本公開に先駆け、主演したヤング・ハリウッドを代表する俳優2人が来日した。頭の回転が早く、陽気で茶目っ気たっぷりのジョシュ・ハッチャーソン『ザスーラ』、聡明でまっすぐな美少女アナソフィア・ロブ『チャーリーとチョコレート工場』と、それぞれ大ヒット作に出演してきただけあって、インタビューでの鮮やかな受け答えは大人顔負け。それでいて少しもこましゃくれたところのない驚異の主演コンビが、映画や学校生活、果ては驚きの来日体験までたっぷりと語ってくれた。


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映画の中では親友同志を演じていますが、お互いの初対面の印象はどんなものでしたか? すぐに仲良くなれましたか?
■ジョシュ・ハッチャーソン(以下:ジョシュ)「最初は耐えられなかったね! というのは冗談で、ロケ地のニュージーランドに向かうLAの空港で顔合わせだったんだけど、最初から馬が合ってすごく仲良くなったんだ。それってこの映画にも良かったんじゃないかな。もしお互いに全然気に入らなくて、繕って演技をしていたらこういう風にはならなかったと思う」
■アナソフィア・ロブ(以下:アナソフィア)「この前にやっていた映画に全然子どもがいなかったから、同じ年代の子がいるというだけでエキサイティングだったわ。実際に会ってみて、すぐに仲良くなったし。そのことは画面からも伝わるんじゃないかしら」
確かに仲の良さは伝わってきましたよ。ジェスとレスリーという主人公について、ガボア・クスポ監督からはどんな風に演じてほしいと言われましたか?
■アナソフィア「ガボアにはとにかく自分を解放して楽しみなさいと言われたわ。レスリーはほんとうのわたしとはちょっと違うけれど、自然な感じでエネルギーあふれる感じやってほしいと言われたの」
■ジョシュ「ジェスはあまり自信がないタイプなんだけど、僕はそうじゃないんだ。だから、まず自信のない自分というのを演じるために努力をしなくちゃならなかったんだよ」
なるほど。当然演じたキャラクターと違う面を持っているお二人ですが、ジェスとレスリーが学校でちょっとのけ者になっていて、テラビシアという空想の国で友情を育んで行くというストーリーをどう理解して演じたんですか?
■アナソフィア「わたし、このストーリーが大好きなの。なぜかというと、多くの人に当てはまるから。主人公の2人は学校で苛められたりするけど、誰にでもそういう体験ってあると思うの。友情も生まれるけど、不親切な人たちもいるでしょ。でも、何よりも好きなのは、人が人のあるがままを受け入れることなの。このストーリーはそのことを励ましてくれる。ストーリーにも演じたレスリーというキャラクターにも一目惚れだったわ」
■ジョシュ「僕の解釈では、2人の子どもたちそれぞれがお互いを必要とする友情物語なんだ。レスリーは両親がいるけれど、イマイチ家族になりきれていない。距離を感じているんだ。ジェスも同じで、家族との距離感もあるし、学校では苛められていて友だちがいない。だから、空想の世界をつくってお互いの友情を育んで行くんだ」
Tera2では、実際のお二人の学校生活は? みんなと上手くやっている? それとも一人でいるタイプ?もしかして苛めっ子?
■ジョシュ「全部当てはまるかな。苛めっ子じゃないけどね(笑)。実は最近、苛められかかったことがあって。理由はちょっとわからないんだけどね。今、5年生以来久しぶりに公立の学校に通っているんだけど、最初はランチも一人で食べていたんだ。もちろん、友だちになりたいって話しかけてくる子もたくさんいたよ。でも、それが本心なのか、僕が映画に出たりしているからなのかはちょっとわからない」
■アナソフィア「来年ハイスクールに上がるんだけど、今、友だちはみんな変化のときを迎えているわ。学校でもグループができていて、携帯メールを送る相手が決まっていたり、パーティをやっても、あの子は呼ばないとか。どういうファッションがクールかとか決まっているの。学校の規模が小さいということもあるのかもしれないけど、今は自分の居場所を見つけられない状態ね。わたしは旅をしていることが多いし。だから今は誰が自分と考え方が似ているか、わたしの人生観を受け入れてくれるのか見極めているところなの。大きなハイスクールに通う来年を楽しみにしているのよ」
レスリーは知的で、走れば男の子を抜き去り、ファッションも個性的。それに転校生ということもあって、どうしても目立ってしまう。ジェスは家で姉妹たちに囲まれ、経済的に楽ではないことも手伝って、きゅうきゅうとしていて、学校でも孤立していますね。2人とも他の子とちょっと違っていて、違っているからこそ仲良くなるわけですが、演じたあたなたちも小さな頃から映画界で活躍しているので、彼らのことを理解しやすかったのではないかと思います。演じる上でそのあたりをどう表現しましたか?
■アナソフィア「人と違うっていうのはいいことだとレスリーは思っているの。そうありたいとも思っている。個性というものを信じているのよ。それを周りの人が受け入れないのなら、それはそれで構わない。だから、受け入れてくれる友だちは特別な存在になるのよ。これって、実際の人生と同じだと思うわ。演じるにあたっては、すべてのものを愛し、何にでもトライする生き生きとしたレスリーに一目惚れだったから、そこを表現できるように努力したの」
■ジョシュ「僕自身の学校でのことをさっき話したけど、問題なくやれるのは自分に自信があって、不安がないからなんだ。ジェスには不安感があるよね、そこがまた他の子たちと違うんじゃないかな。彼の家の経済的な状況とかについては演出によって伝わったと思うけど、それ以外にもアーティスティックな面で他の子たちとの違いがあると思う。それは絵を描くことなんだ。絵を描くことは、彼にとって“ミニ・テラビシア”なんだよ」
不安のない人間になれたのはなぜですか?
■ジョシュ「アハハハ、そんなのわからないよ。考えたこともない。だってもともとないんだよ」
■アナソフィア「わたしも不安感は無い方ね」
■ジョシュ「え、でも、君は女の子じゃないか。女はみんな不安感があるだろ」
■アナソフィア「そりゃ細々したことはあるけど、友だちの女の子たちが持っているような不安は、わたしにはないのよ。わたしたちの両親はいつだってわたしたちをサポートしてくれて、何でも好きなことをさせてくれたでしょ。それに俳優という職業である以上、不安を抱えるわけにはいかないわ」
■ジョシュ「それはそうさ。半裸で半狂乱になって叫んだりするのを、不安を感じながら演じるなんて無理だからね(笑)。僕は随分前に、自分は自分であって、自分を変える必要なんてないって思ったんだ。それがいいか悪いかわからない。ほんとうに他人が自分をどう思おうと構わないと思っているのか、自分は自分らしくあるべきだって思っているのか、どっちかわからないんだ」
■アナソフィア「わたしたちの育ったアメリカ社会は、人はこうでなくてはならないとかっていう形式にしばられたりしないの。でも、日本ではルールが色々あるような感じね。そういうところが違うのかもしれない。文化的な違いがあるのかも」
■ジョシュ「トイレだってスゴイよね! 鳥のさえずりが聞こえたりさ(笑)」
お二人とも俳優としての意識をしっかりと持っているんですね。今は10代ですが、この先についてはどう考えていますか?
■ジョシュ「今の段階で俳優が最終的な職業だなんて断言するつもりはないよ。今までやってきて、それなりに成功してきたのは嬉しいことだけど。この『テラビシアにかける橋』が教えてくれたように、“オープンな心で”大好きな演技を続けて行きたいとは思うけどね。でも、それだけじゃなくて、学校もあるし、色々やって行きたいと思っているんだ」
■アナソフィア「今は演技をすることが楽しくて仕方がないの。この業界に関われば関わるほど好きになって行くわ。演技だけじゃなくて、製作、監督、脚本、様々な仕事があるでしょ。もちろん俳優として色んな役にチャレンジできるのも魅力だし。それに、今わたし自身、キャリア的にもいいポジションにいて、ラッキーだなって思う。だからこのまま続けて行きたいの。でも、勉強もしたいし、物事って常に変わるものだから、その変化を感じつつ大好きな演技を続けて行きたいと思っているわ」
Tera3ジョシュくんが言った“オープンな心で(Keep your mind wide open)”というのはこの映画の中でとても重要なフレーズですが、アナソフィアさんがそのタイトルの歌を歌ったんですよね
■アナソフィア「今までにない体験だったわ。映画のために書き下ろされた曲で、歌ってくれと依頼されたときはカナダでシャーリーズ・セロン共演の『Sleepwalking』という映画を撮影していたの。だから、カナダでボイストレーニングをしながら準備をしたんだけど、こういうタイプの歌はただ歌うだけだと平板になってしまうから、ちゃんと演技をしなくちゃいけないってことに初めて気づかされたわ。たった1曲なんだけど5時間もかけて何度も何度も歌ってレコーディングしたのよ。ミュージックビデオも撮影したんだけど、これも初めての経験で楽しかったわ」
■ジョシュ「実は僕も1曲レコーディングしたんだけど、使ってもらえなかったんだよね(爆笑!)。だって最初はデュエットだったんだよ」
ところで、今まで共演した中で影響を受けた人はいますか?
■アナソフィア「シャーリーズ・セロンがわたしのロールモデルね。共演できてほんとうに良かったわ。友だちとしても最高で、わたしを支えてくれたの。もちろん素晴らしい女優だし。たくさんのことを彼女から学んだわ。あんなにクールなのに一緒にいると笑わせてくれて、すごく楽しいのよ」
■ジョシュ「僕の場合、誰って特定できる人はいないんだけど、今まで一流の俳優たちと共演してきていつも必ず感じるのは、プロフェッショナルだなってことなんだ。俳優としてほんとうに素晴らしいし、僕も彼らのようになりたいって思わされるんだ。それから、ベテランの大スターにも、初めて映画に出演する俳優にも学ぶことはあるってことかな。人生の中で様々人たちとの出会いがあって、必ず何か学び取れることがあるんだよね。でも、何を学び取るかは自分で決めなくちゃならないんだけど」
この映画の中では想像力こそが一番パワーのあるものなんだと描かれていますが、“テラビシア”は想像でつくりあげたものですよね。今のお二人にとっての”テラビシア”は何ですか?
■ジョシュ「僕にとってはサッカーが“テラビシア”だね。ユニフォームに着替えてピッチに立てば、どんなに最悪な日でも全部忘れて熱中できるんだ。でも、こういうのって多分変わって行くと思うんだよね。ちょっと前まではアメフトだったし。演技をしているときは演技に没頭できるしね。とにかく今はサッカーかな」
■アナソフィア「わたしの“テラビシア”は色々あるんだけど、まずは本ね、本を読んでストーリーに没頭することかしら。あるいは、いとこや家族と一緒に過ごす時間も、演技をしているときも“テラビシア”だし。小さい頃は、ごっこ遊びが“テラビシア”だったけど、最近は、なんとなくいいことがないなっていう日は、本を開くことが“テラビシア”ね」
では最後に、日本に来てトイレ以外で驚いたことは?
■アナソフィア「アハハ、空港に着いてすぐにびっくりしたわ。和式トイレを見てどうしたらいいかわからなくて。でも親切な女の人が洋式もありますよって教えてくれたの。あとは、ハンバーグ? アメリカのとは違って、バーベキューソースがついてるの。え、テリヤキなの? それから、西洋文化がこんなに浸透しているとは思わなかった。ニューヨークのような大都会にいるのと同じ居心地の良さを感じて、これも驚きだったわ」
■ジョシュ「まず驚いたのは東京がいかに大きいかってことだね。たくさんの人がいるとは聞いてたけど、こんなにたくさんいるとはね! 地下鉄に乗ったときは、ちょうどラッシュアワーで、ぎゅうぎゅう詰めを体験したんだ。日本語は一言もわからないから、周りの人に目配せしながらなんとか挨拶したりしてね。それから、自動販売機!! すごく気に入ったから、昨日は20回くらい買ったよ。コーヒーもコーラも冷たいのも温かいのも全部あるんだね。アメリカにも自動販売機はあるけど、こんなにしょっちゅうお目にかかれる国はないんじゃないかな。日光にも行ったんだけど、お寺を出てすぐのところにもあったよ!」
ジョシュくんは自動販売機に加えて、コンペイトウも気に入ったようで、インタビューに答えながら、テーブルに置かれていた星形のキュートなお菓子をやめられない止まらないのノリで次々に口に放り込んで行く様子に、ついに「お砂糖の取り過ぎよ!」と見守っていたお母さんからストップの声が。もちろんアナソフィア嬢もちょこちょこと頬張っていたことをつけ加えておきます。15歳と13歳にしては、あまりにもスマートな受け答えに関心するばかりだったので、無邪気な子どもらしい面があってホッとしたのでした。
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『テラビシアにかける橋』
配給:東北新社
公開:2008年1月26日
劇場:渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開
公式HP:http://www.terabithia.jp/
あらすじ:
貧しい家庭にあって姉妹4人に囲まれ窮屈に暮らす少年ジェス。唯一の慰めはこっそり絵を描くこと。学校へ行っても居心地の悪さは同じだったが、ある日、風変わりな女の子レスリーが転入してきてジェスの灰色の毎日は一変する。自由な発想と行動力を持つレスリーのリードで、2人は森の中に空想の王国テラビシアを創り出すのだった。
プロフィール:
Tera4
ジョシュ・ハッチャーソン
1992年10月12日、ケンタッキー州ユニオン生まれ。10歳で子役として活動をはじめ、03年の『アメリカン・スプレンダー』で映画デビューを果たし、05年の『ザスーラ』でブレイク。08年にはジュール・ベルヌの「地底旅行」を映画化した『センター・オブ・ジ・アース3D』が公開される。
Tera5
アナソフィア・ロブ
1993年12月8日、コロラド州デンヴァー生まれ。04年にTV映画で主演デビューを飾り、『チャーリーとチョコレート工場』のガムを噛み続けるヴァイオレット役で注目を集める。他にヒラリー・スワンク主演の『リーピング』にも出演。公開待機中の作品にヘイデン・クリステンセン主演の『ジャンパー』など多数。
取材・文:齊田安起子



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