『Litte DJ~小さな恋の物語~』 神木隆之介&福田麻由子 インタビュー

2007.11.16

切ない恋物語を感動的に演じた2人にインタビュー!
出席者:神木隆之介、福田麻由子
『Litte DJ~小さな恋の物語~』 神木隆之介&福田麻由子 インタビュー
同名の原作小説を元に作られた『Little DJ~小さな恋の物語~』。入院先の病院でお昼の放送のDJをする少年・太郎と、同じ病院に入院していた少女・たまきの淡く切ない恋を描く、ピュアな感動作だ。この作品で主人公の高野太郎を演じた神木隆之介と、ヒロインの海乃たまきを演じた福田麻由子に、お互いの印象やそれぞれの役などについて語ってもらった。


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この作品で初の顔合わせとのことですが、お互いの第一印象はいかがでしたか?
■神木隆之介(以下神木):「福田さんはすごく大人っぽい人で、僕がけっこう現場でボケをカマしてたんですけど、その路線を正しく直してくれる係でした(笑)」
■福田麻由子(以下福田):「神木くんは何を考えているのかあんまりわからない不思議な人でした。でもそういう不思議さを持っているのも、なんかいいなぁ、と思います」
■神木:「そう言われると嬉しいですね(笑)。でもそう見られていた印象は全くなかったです。テンションの上がり下がりは激しい方だと思うので、それでたぶん「あれっ?」って不信感を持たれんだと思います(笑)」
お互いが演じたキャラクターについてはどんな印象を持ちました? まず神木さんが演じた太郎について教えてください。
■神木:「僕から見た太郎は、元気で、明るくて、ちょっとひょうきんなところがあって、でもすごく精神的に強い男の子。それに野球をやりつつ、密かにDJになりたいっていう夢を持っているんです」
■福田:「思ったことが表情に出る男の子なのかなって、たまきを演じながら思ったんです。そこがすごくかわいくて」
■神木:「病気になった太郎は、病状が悪化したり、たまに良くなったりしますけど、そういう病状での表情の変化は意識して演じていましたね」
逆に福田さんが演じたたまきは、どんなキャラクターに映りましたか?
■福田:「たまきは自分に素直に生きている子だなぁ、と思いました。わがままじゃないんですけど、自分の思ったことを素直に言っちゃうんですね。病院の放送とかで「食事はちょっと不味い」とか言っちゃったり(笑)。そこがかわいいところで、魅力でもあるんですけどね」
■神木:「やっぱり素直で、はっきりしていて、時々太郎を引っ張ってくれる存在だと感じていました」
作中では福田さんが年上の役ですが、実際は神木さんの方が年上ですよね。
■神木:「演技しているときはたまきの前で演技しているという意識だったから、全然気にならなかったです。現実でも歳はあまり気にしなかったですね」
■福田:「別に年齢が上と下だからといって何か変わるものでもないと思ったので、特に気にはしなかったですね。でも実際に映像を見てみると、年上と年下っていうのがなんとなくわかったので、よかったかなぁと思います」
■神木:「それに現場では僕が勉強を教えてもらっていましたし(笑)」
役作りはどのようにされたんですか?
■神木:「僕は病気の男の子の役なんですけど、物心ついた頃からは熱を出したことくらいしか病気の経験がないんで、病気にかかった気持ちとか表情とかが全然わからなかったんです。赤ちゃんの頃には大きな病気をしたんですけど、それは全然記憶になくて。だから家族やいろんな人に、「病気ってどんな気分なの?」って聞いて回りましたね。でも病気で弱くなっちゃうだけじゃなく、一生懸命さも伝えたいなぁと思っていました」
■福田:「監督から「素直に演じて」って言われていたので、あんまり役を作りすぎないようにしました。実際に演じてみて、その場で感じたことをそのまま表現できればいいかな、と思って。だから細かい役作りはそんなにしなかったですね。でも恋をしたことがないので、「恋ってどんな感じ?」って、学年全員に聞いて回りました。そしたら「先生に怒られた感じ」とか、「すごく会いたくなる」とかいろんな話が聞けました。先生にも聞きましたね。あと「好きな男の子が他の女の子に話しかけていると、その話しかけられている女の子に対してムカツク」みたいな話もあって。すごく複雑らしいですよ、オトメ心は」
ちなみに神木さん、オトメ心の理解のほどは??
■神木:「わかんないですよ!(笑) オトコ心もあんまりわからないです。とりあえず自分に正直に生きていきたいなって思います(笑)」
函館でのロケはいかがでしたか?
■神木:「僕はクラッチ(十川史也)とヌラ(土屋匠)とコロ(中村咲哉)と赤レンガ倉庫に行ったり、ラーメン食べに行ったり、海鮮丼食べにいったりしました。あと五稜郭……近くのカラオケに行ったり(笑)。「あれ、五稜郭、行かないんだ? なんでカラオケなんだろう?」って(笑)。けっこう函館を堪能しましたね」
■福田:「赤レンガ倉庫は私も行きました。函館は食事が美味しくて、特にイカがすごく美味しかったのでよく食べに行っていましたね」
■神木:「あ、あとクラッチと1時間シーソーで遊びました(笑)。1時間ずーっと、ギーコーギーコーってやってました」
え、1時間ずっとシーソーですか?!
■神木:「「俺ら、男同士なのにね」「むなしいね」って言いながら、シーソーを漕いでましたね(笑)」
撮影中苦労したことはありましたか?
■神木:「さっきもちょっと言いましたけど、やっぱり病気の心境を演じるのが難しかったですね」
■福田:「他の作品でもそうなんですけど、相手役の方とお芝居を一緒にして役を作ってもらっているっていう感じがあるんです。だからそんなに多くはなかったですけど、一人きりのシーンは難しかったですね。たとえば包帯ぐるぐる巻きでベッドにいるようなシーンって、他の役者さんと関わりがなく、ただ一人で悲しんでいて。そんな風に一人で作っていかないといけないところは、なかなか難しいですね」
今回は共演者が豪華な顔ぶれとなりました。中でも原田さんは大ベテランですが、共演してみていかがでした?
■神木:「原田さんは鉄道が好きで、僕も鉄道が好きなので、話しが合ってすっごく嬉しかったです。「この○○系はレトロでいい感じの車両ですよね」って話をずっとしていました。原田さんの演技は大先生そのものって感じでしたし、どこかしら迫力がありました。演技の中にも優しさが入っている方で、しみじみと「優しいんだな」って思いましたね」
■福田:「台本を読んで私がイメージしていた大先生とはちょっと違ったんですけど、それはいい意味での違いで。「こんな大先生もあるんだ」と思いました。原田さんの大先生の方が深くて、私の中には全然ない大先生像だったので、すごいなと思いましたね」
他の共演者の方で印象に残っている方はいますか?
■神木:「若先生役の佐藤さんとは、一緒にオセロをしたりとか、カメラの撮り方を教えてもらったりしてました。カメラで撮り合いっこもしてましたね」
■福田:「私は撮ってもらえなかったんですよ」
■神木:「それは恥ずかしかったのと、罪悪感があって(笑)。なんか写真を撮るのが申し訳ないな、っていう気持ちがあったんですよ(笑)」
■福田:「私は一緒にお芝居はしていないんですけど、広末涼子さん。広末さん演じるたまきの子どもの頃が私なんですけど、「私が大きくなっても、広末さんにはなれないだろう」と思っていて。だから「大丈夫かなぁ」と思っていたんですけど、本編をみたらちゃんと繋がっていたんです。私が広末さんになるのが普通に見られるんですよ。それがすごいなぁと思って。演出だったり他の役者さんだったりいろんな方の力だと思うんですけど、ちゃんと繋がっていてよかったです」
■神木:「全く違和感なかったですよね。普通に見ていました」
■福田:「ホントに? よかったぁ」
今回の作品は「想いを伝える」ことがテーマになっています。俳優もまた作品を通して「想いを伝える」仕事だと思いますが、今後お二人が演技を通して伝えていきたいことはなんですか?
■神木:「もちろん演じる役の感情を伝えることも大事なんですけど、落ち込んでる人に元気になってもらったりとか、希望や夢をもってもらったりとか、何かプラスになるものを与えられる俳優になれたらな、と思います」
■福田:「それを観たことによって、そんなに日常が大きく変わるわけじゃないけど”何か”が変わる作品ってあるじゃないですか。まだできないかもしれないけど、そういう作品をいずれは作れたらいいなと思います」
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『Little DJ~小さな恋の物語~』
公開:2007年12月15日
配給:デスペラード
劇場情報:シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋、渋谷シネ・アミューズ、シネマート新宿ほか全国にて公開
公式HP:http://www.little-dj.com/
(C)2007 Little DJ film partners
あらすじ
野球とラジオが大好きな少年・太郎は、野球の試合中に倒れて以降、学校で倒れることが続いた。病院で検査を受けた結果は悪く、即入院することに。入院生活にうんざりする太郎は、昼食時に流れたクラシック音楽の放送をきっかけに、主治医の若先生の父、大先生と出会う。大先生の部屋の高価なアンプやスピーカーに興味を示す太郎を見て、大先生は治療の一環として、太郎がDJをする音楽番組を病院で放送しようと提案し……。
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プロフィール
『Litte DJ~小さな恋の物語~』 神木隆之介&福田麻由子 インタビュー神木隆之介
1993年生まれ。95年にCM出演でテレビデビューを果たすと、その後「グッドニュース」、大河ドラマ「義経」、「探偵学園Q」など数々のドラマに出演。映画でも『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03年)、『お父さんのバックドロップ』(04年)、『インストール』(04年)などに出演。『妖怪大戦争』(05年)では主演を務め、日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞した。その他『千と千尋の神隠し』(01年)、『ハウルの動く城』(04年)、『ピアノの森』(07年)などで声での出演もしている。
『Litte DJ~小さな恋の物語~』 神木隆之介&福田麻由子 インタビュー福田麻由子
1994年生まれ。98年に女優としてデビューし、「ラストプレゼント~娘と生きる最後の夏~」、「女王の教室」、「白夜行」などのドラマに出演。映画では『下妻物語』(04年)、『同じ月を見ている』(05年)、『日本沈没』(06年)などに出演している。『ピアノの森』(07年)では神木隆之介と声優として共演している。今後の公開待機作品として、2008年2月9日より『L change the WorLd』、3月15日より『犬と私の10の約束』がある。
取材・文:井上真一郎



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