『オリヲン座からの招待状』完成会見

2007.10.14

二人が純愛だったかどうかは、皆さんの目で観て確かめて下さい。
日時:2007年10月11日(木)
会場:新宿パークハイアット 39階ボールルーム
登壇者:宮沢りえ、加瀬亮、宇崎竜童、中原ひとみ、樋口可南子、原田芳雄、三枝健起(監督)、浅田次郎(原作)
『オリヲン座からの招待状』完成会見
浅田次郎原作の『オリヲン座からの招待状』の完成を記念し、完成会見が行われた。映画館、オリヲン座を守る主人公・トヨ役の宮沢りえは、「三枝監督とはデビュー当時のドラマ以来のつきあい。時にぶつかり合いながら、お互い納得のいくものを作った」と、出来上がりを満足そうに語った。加瀬亮が演じる留吉とは純愛だったのかが映画でははっきりと描かれていないのだが、「私からは言いたくない。皆さんに観て感じて欲しい」と語った。


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一言ずつご挨拶をお願いします。
■宮沢:「三枝監督とは、昔ドラマでご一緒させて頂いて以来です。お互い意見を言い合い、時にぶつかり合いながら、納得のいく作品に仕上がったなと思っています。とても思い入れの強い作品です。是非たくさんの方に観て頂けたらと思います。よろしくお願いします」
■加瀬:「素敵な温度の映画が出来たと思っています。よろしくお願いします」
■宇崎「せっかく禁煙していたのに、たくさん煙草を吸わなければいけない役で、リハーサルで吹かすだけにしていたら、監督から”本当に吸って下さい”って言われて、久しぶりに吸うからめまいがして、覚えたセリフがふわふわっとなくなっていく(笑)。
(自分の役は)映写技師ですから、フィルムを何十年も扱っている訳です。古い映写機にフィルムを装填していくのを加瀬君と練習したんですが、彼は即座に覚えました。
僕はその場では覚えるんですが、2,3時間で忘れてしまう。30年前のことならすぐ思い出せるのに(笑)。そんなことを考えながら、演じさせてもらいました。宮沢さんとも加瀬君とも仲良くさせてもらい、とても楽しいお仕事でした」
■中原:「宮沢りえさんの老後を演じたのですが、いつも宮沢さんを可愛くて素敵だなと思っていたので、彼女の年とった時の役なんて大丈夫かしら、と心配していました。
でも、なるべく雰囲気を壊さないようにと思って演じさせて頂きました。大変だったのは、最初に出てくるおんぶをしてもらうシーンです。大人になってから初めておんぶされたので、それだけが苦労でした。よろしくお願いします」
■樋口:「幼馴染みと結婚して、離婚を決意した夫婦が再びオリヲン座に招待されて、昔のことを思い出して、お互いのことを見つめ合うという、とてもシンプルな役ですが、台本にはどうして別れたとか、二人はどういう状態なのか、一切書かれていなかったので、夫役の田口(トモロヲ)さんと想像力を膨らませて頑張りました。
台本を読んだ時は、加瀬君とりえちゃんのような、お互いを思い合うこんなに優しい人たちが本当にいるのかなと思ったのですが、出来上がった作品を観て、二人の優しさと持続力に感動しました。この二人、本当に素敵です。たくさんの方に観て頂きたいと思います。よろしくお願いします」
■原田:「宇崎さんの話を聞いて、音楽は昔を引きずる力がある、という言葉を思い出しました。映画も昔を引きずっているような感じがします。このオリヲン座(の撮影)でも、私が子供の頃に行った映画館の匂いとかを思い出しました。
僕は加瀬亮君の老後の役なんですが、加瀬君が何年か経ったら、こんな風になっちゃうのかなと思いましたが(笑)、ファンの方にはお叱りを受けるかもしれません。僕と同世代の方や若い方々、いろんな世代の方に観て頂きたいと思って今日、ここに来ています。よろしくお願いします」
■浅田:「この『オリヲン座からの招待状』は、「鉄道屋」に収められている短編です。
これはとても不思議な本で、8つの短編から4本の劇場映画を作って頂いています。こういうことは、今までも、そしてこれからもないと思います。こんなに大切にして頂いて、なんと言ってよいか分かりません。私はお涙作家と呼ばれていますが、正体は血も涙もない男で(笑)、極めて冷静に原稿を書いていますが、この映画を観て、原田芳雄さんの最後のスピーチで、信じられないことに不覚の涙を流してしまいました。涙を流すのは、小学校以来だと思います。いい映画を作って頂いてありがとうございました。よろしくお願い致します」
■三枝:「今日はどうもありがとうございます。自分はそんなにピュアな心を持ってる方ではないのですが、自分でも清らかな気持ちになって観られるような映画が出来てよかったと思っています。
先生が小学校以来、涙を流したと聞いて感動しています。団塊の世代の方々に観て頂くと、ちょうどその頃のことを描いているので、分かって頂けるのですが、若い世代の方々にも純愛という部分で共感してもらえると思います。よろしくお願いします。ありがとうございました」
宇崎竜童さんの喋りの渋いこと! スモーキン・ブギが聴こえてきそうな、ブルージーな語り口調でした。
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『オリヲン座からの招待状』
配給:東映
公開日:2007年11月3日
劇場上房:丸の内TOEI1ほか全国東映系にて
公式HP:http://www.orionza-movie.jp/
(C)2007「オリヲン座からの招待状」製作委員会
あらすじ
昭和30年代、映画館・オリヲン座は毎日たくさんの人で賑わっていた。ある日、映画を観終わった一人の若者が、「ここで働かせて欲しい」と頼み込む。経営者で映写技師の松蔵とその妻、トヨは、その若者、留吉を、住み込みで働かせることに。
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プロフィール
宮沢りえ
1973年、東京都出身。88年『ぼくらの七日間戦争』で映画デビュー。02年『たそがれ清兵衛』での演技が評価され、日本アカデミー賞他、各映画賞を総なめにする。その他、主な作品は、『父と暮らせば』(04)、『花よりもなほ』(05)、『トニー滝谷』(06)など。
取材・文:南野望里子



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