『パンズ・ラビリンス』イバナ・バケロ インタビュー

2007.10.02

13歳の迷宮のプリンセスが語る『パンズ・ラビリンス』とは…

出席者:イバナ・バケロ

『パンズ・ラビリンス』イバナ・バケロ インタビュー

今年の第79回アカデミー賞で撮影賞・美術賞・メイクアップ賞の3部門を受賞したメキシコの鬼才ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』は、世界中で高い評価を得ている話題の映画。いよいよ待望の日本公開が迫り、昨年からプロモーションで世界各地を飛び回っている小さな主演女優イバナ・バケロが来日した。その黒い瞳と眼差しに魅了されたデル・トロ監督が、当初の年齢設定を変更してまで主人公のオフェリア役に1000人もの少女たちの中から選んだという逸話の持ち主は、映画を観て納得、実際に会ってみてさらに納得の魅力に溢れている。そんな美しさと聡明さを兼ね備えたスペインの若き女優に話を聞いた。

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『パンズ・ラビリンス』イバナ・バケロ インタビューオーディションで、どんなことをしたか覚えていますか?

■イバナ・バケロ(以下:イバナ)「オーディションは2度あって、1度目のとき、ギレルモ(デル・トロ監督)に、ちょっと笑ってみてとか、泣いてみて、涙を流してみて、それがよかったら次ぎに呼ぶからねと言われたの。それで2度目に呼ばれて、その2度めのオーディションのすぐ後に、君とこの映画をやりたいと言われたのよ」

ギレルモ・デル・トロ監督の第一印象を聞かせてください

■イバナ「最初はすごく大きな男の子だなと思ったわ。でも、それはギレルモがとても優しくて人懐こくて、みんなに親切だったからなんだって後で分ったの。それに子どもたちと仲良くなれる人なんだなと思ったわ。わたしともすぐに仲良くなって、撮影中も色んなことを説明したり、支持してくれて、とても頼りになる人だったの」

撮影が進むにつれて信頼関係は強くなって行きましたか?

■イバナ「関係は最初からすごく良かったけど、撮影が進むにつれてお互いに友だちなんだと思えるようになったし、とても強い信頼感を抱くようになったの。その証拠というか、ギレルモの奥さんや子どもたちと、わたしの家族と一緒にディズニーランドに遊びに行ったこともあるのよ。つまり、4ヶ月間の撮影はとても濃密で、それだけ仲良くなることができるものだったということね」

Pans4_2では、そのデル・トロ監督が生み出した『パンズ・ラビリンス』のストーリーを最初に聞いたとき、あるいは脚本を読んだときどういう印象を持ちましたか?

■イバナ「まず、最初に脚本を読み終わったときには泣いてしまったわ。ストーリーも素敵だったけれど、最後のシーンがとても悲しくて。脚本でこれだけ感動できるものなら、映画になったときも素晴らしいものになるに違いないと確信したの。それがギレルモの作品なら尚更ね。スタッフの人たちも素晴らしいし。わたしは脚本が一番大切なことだと思うの。演じる俳優も大切だけど、良い映画になるには、良い脚本がなくてはならないって思う」

イバナさんが演じたオフェリアはどんな女の子だと思いますか?

■イバナ「オフェリアはとても内向的で、ファンタジーの世界を信じているわ。でも、それは現実から逃げるためじゃなくて、色々な問題を解決するために、王国のプリンセスになりたいと思っているのよ。プリンセスになることで無垢な人たちを助けたい一心からなの。母親とそのお腹の中には弟になる赤ん坊がいて、本当は母親に頼りたいんだけど、実際は逆に頼りにされているのね。母親に色々なことを相談したいのに、オフェリアが余りにも空想好きだから、その言葉を信じてくれなかったり、逆に怒られてしまったりもするし。そんな中でもオフェリアは色んなことに勇気を持って対処していると思うわ」

Pans3_2ところで、ビダル大尉を演じたセルジ・ロペスさんは怖くなかったんですか? 映画の中では震え上がるほど怖かったですが

■イバナ「いいえ、全然。セルジはとてもいい人よ。役柄で見てしまうと、実際も怖い人と思われがちだけど、そんなことはなくて、ギレルモの次ぎに人懐こい人だったわ。人懐こさで言えば、メルセデス役のマリベル・ベルドゥもパン役のダグ・ジョーンズもそうね。すぐに仲良しになったわ。ビダルとオフェリアという役を離れれば、とても仲良く笑い合ったりしていたのよ。セルジにも子どもがいるから、子どもの扱いがとても上手いの。すぐに仲良くなれたわ」

では最後にメッセージをお願いします。

■イバナ「『パンズ・ラビリンス』はファンタジーとマジックの要素とスペイン内戦の厳しい現実とを上手くミックスさせて描いた、とても面白い映画です。ぜひ観に来てください」

将来、とんでもない美人になりそうな予感! もちろん今でも充分可憐な美少女ですけど。今後は英語のセリフの映画にも挑戦するとか。スペインを代表する女優に成長する日もそう遠くないかもしれません。

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Pans5
『パンズ・ラビリンス』
配給:CKエンタテインメント【Cubical】
公開:2007年10月6日
劇場:恵比寿ガーデンシネマほか全国にてロードショー
公式HP:http://www.panslabyrinth.jp/
(C)2006 ESTUDIOS PICASSO,TEQUILA GANG Y ESPERANTO FILMOJ

あらすじ:
内戦終決後の1944年のスペイン。母親がフランコ軍のビダル大尉と再婚し、ゲリラが潜む山奥の駐屯地で暮らすことになった少女オフェリア。身重で体調の思わしくない母を労りながらも、冷酷な新しい父親を好きになれない彼女の前に妖精が表れ、庭の奥にある迷宮(ラビリンス)へ導く。そこでは牧神(パン)が王女の帰還を待っていた…。

Pans6プロフィール:
イバナ・バケロ:
1994年6月11日、スペイン、バルセロナ生まれ。04年に映画デビュー。1000人もの候補者の中から『パンズ・ラビリンス』のオフェリア役に選ばれ、この演技でゴヤ賞の新人女優賞に輝く。

取材・文:齊田安起子



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