『鳳凰 わが愛』来日記者会見

2007.09.28

中井貴一主演・初プロデュースの日中友好35周年記念作品! 過酷な撮影もすばらしい経験
日時:2007年9月25日(火)
場所:ホテル西洋  サロン ラ ロンド
出演者:中井貴一、ミャオ・プゥ、ジヌ・チェヌ(監督)
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実話を元に、激動の時代に翻弄されながらも、刑務所で出会った男女の壮絶な運命を描いた映画『鳳凰 わが愛』。主演、そして初プロデュースとなる中井貴一、その相手役となった中国人女優ミャオ・プゥ、監督のジヌ・チェヌが会見を行った。海外作品で日本人俳優がプロデュースをするのは本作が初となる快挙を果たした中井貴一。主演俳優として全編中国語の台詞をマスターするだけでなく、中国人スタッフに混じって脚本やロケハンなどクリエイティブな部分から参加した。マイナス30℃という過酷な状況下での撮影など、3人は苦労話を披露する一方、「非常に良い経験となり、すばらしい作品ができた」と充実した表情で語った。


3人とも笑顔の打ち解けた様子で登場。プロデューサーということもあり、中井貴一さんによる監督ジヌ・チェヌ、そして相手役をつとめた女優ミャオ・プゥの紹介から会見がはじまりました。
Cheese_070930_03■中井貴一「去年9月の撮影から1年が経ち、やっと完成となりました。実話を元にしたお話で、38歳のジヌ・チェヌ監督が14年間温めていた作品です。非常にカリスマ的な統率力があり、次の中国映画界を背負う監督だと確信しています」
■ジヌ・チェヌ「2004年9月の東京の中国映画祭で、もう1人のプロデューサー、カオさんに、本作を中井さん主演で撮りたいと伝えたのがそもそもの始まりです。中井さんは2003年の中国映画『ヘブン・アンド・アース』に主演し、中国にも多くのファンがいます。僕もその中の1人なんですが、その中井さんと一緒に映画をつくり、日本で公開することができてとても幸せです」
■中井「今回プロデューサーとしても作品に参加したわけですが、相手役のキャスティングには時間がかかりました。何人かの候補の中でミャオ・プゥさんに決定したのは、彼女の“私はこの映画にかける”という言葉が決め手となったからです」
■ミャオ・プゥ「私にとっても今回初めて日本と協力して映画を撮るということで、このような作品に参加でき、非常に光栄に思います。役柄に関しても、中井さんの相手役として最大限の努力をして撮影に臨みました」
中井さんは前作『ヘブン・アンド・アース』の後、「日記」という本をお書きになりました。確かもう「中国はこりごり」というようなニュアンスがこめられていたと思うのですが?
■中井「僕は中国が嫌だといった覚えはまったくなくて、前回の撮影で逆に中国に興味をもったんです。それに苦しい思いをしながら何回もトライし続けることによって、初めて自分のものになると思うので、今回喜んでやらせていただきました」
そのような前回の苦しい思いは、今回すべて栄養となって映画の中で出し切りましたか?
■中井「そうですね。やはり、経験をすることは何事も大切だなぁ、と思いました。今回CGをなるべく使わずに、その現地に行って撮影をしたものですから、非常に肉体的にも厳しいものがありました。しかし、それは今までの経験をもって対処できたと思います。実は監督は今こんなににこやかにしていますが、現場では本当に怖いんですよ(笑)」
Cheese_070930_04ジヌ監督は中井さんとのコラボレーションはいかがでしたか?
■ジヌ「今までたくさんの中国人の俳優と仕事をしてきましたが、中井さんは一番信頼できた俳優です。彼とは監督と役者を超えた、兄弟のような信頼関係が築けました」
ミャオ・プウさんは日本を代表する俳優の中井さんとのお仕事はいかがでしたか?
■ミャオ「演技だけでなく、人柄、映画に対する真面目な物腰、ひとつもおろそかにしない仕事の携わり方がとても勉強になりました。寒い場所での撮影では、寒くならないようにといつも配慮してくださいました。現場の人間はみんな中井さんを慕っていましたよ」
肉体的にとてもきつかったとおっしゃっていましたが、寒さに関する撮影エピソードはありますか?
■中井「日本でいう寒さとはわけが違いまして、-30℃の寒さだったんです。日本で例えられるところといえば、冷凍倉庫ぐらいしかないんです(笑)。重慶の深い谷での撮影では、撮影を始めるために毎朝3000段の階段を降り、終るとそれをまた上って帰るということを繰り返しました。3000段というと毎日高尾山に登って仕事をして、また下山するようなものです。僕はこれが一番きつかったですね」
■ジヌ「温度計では測れないほどの寒さで、僕にとっても人生で一番つらい経験のひとつでした。まぁ僕たちは目だけ出して顔を覆ってればいいんですが、俳優さんはもちろん顔は覆えませんし、衣装もそれほど厚くありません。本当に役者根性を見せてもらいました」
■ミャオ「寒さに対してはどうしようもなかったんですが、よく防寒具で着膨れした体をつき合わせて遊んでいました(笑)」
Cheese_070930_05中井さんは映画の中ですばらしい中国語の台詞をご披露されていますが、どのようにマスターされたのでしょうか? また、コミュニケーション上何かご苦労されたことがありますか?
■中井「中国語は本当に難しいです。おそらく世界一難しい言葉じゃないでしょうか(笑)。ですから、母国語が中国語のみなさんの前で台詞を言う時はいつもすごく緊張しました。コミュニケーションについては、よく“言葉はいらない”って言いますが、あれは嘘ですね(笑)。ただ、2、3ヶ月仕事をしていますと、監督が僕に望んでいることや、プウちゃんが休憩中に話している内容が不思議と目を見るとわかってきました。でも僕が伝えたいことは伝えられませんでした。それがとてもくやしかったので、これからもっと勉強しようかなと思いました」
日本と中国の映画作りで違うと思われるところはどこですか? また、日中の関係においては厳しいニュースが伝わることもありますが、そのような中でこの映画はどのような良い影響を与えると思いますか?
■中井「映画作りの違いはあまりないと思います。ただ、中国の撮影の仕方のほうがより大陸的であって、ハリウッドとその点に関しては似ているのかなと感じます。ただし、撮影が始まると中国人だ、日本人だ、というのはなくなっていて、映画人という人種の中で我々は存在している感じました。日中の関係に関しては、“僕が何をできる”というのはないと思うんです。ただ、今後も僕が中国に行って映画を撮れていれば、日本と中国は平和だという証ですので、ずっと続けていきたいですね。お互い良い関係でありたいなと強く思います」
取材・文:田辺奈緒



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