『僕の彼女はサイボーグ』綾瀬はるかインタビュー

2008.05.26

サイボーグって面白い!! キュートで頼もしい理想の“彼女”を演じた旬の女優に直撃!
出席者:綾瀬はるか
『僕の彼女はサイボーグ』綾瀬はるかインタビュー
勝ち気でちょっと乱暴な女の子と彼女に振り回される男の子のラブストーリー『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督が、日本のスタッフ・キャストと共にコミカルでロマンチック、さらにはスペクタクルな最新作『僕の彼女はサイボーグ』を作り上げた。時空を超えた一途な愛を貫くキュートで逞しいヒロインを見事に演じたのは天真爛漫な笑顔が魅力の人気女優。初めてのサイボーグ役に挑んだ綾瀬はるかさんにお話を伺った。


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本作は韓国映画『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督作品らしく、勝ち気で強い女の子がヒロインですが、クァク監督からは最初にどんな風に演じてほしいと言われましたか?
■綾瀬:「映画の最初の方はとにかく無表情で、何かあると投げたり殴ったり、すぐに力で解決するんですが、特別にこうしてくださいとかはなかったです。そういう強い女性ということで」
サイボーグという役はなかなか巡ってこないと思いますが、“彼女”像をどうやって作り上げて行ったんですか?
■綾瀬:「最初はなかなかサイボーグをイメージできなくて、ちょっと『ターミネーター』を観てみたりとかしましたけど、衣装合わせで色んな衣装を着ることで段々役のイメージが出来て行きました。あとは現場で、まばたきはしちゃダメだとか。動きや、背筋を伸ばすとか、もっと大股でとか、そういうことの中からイメージして行った感じです」
本当にまばたきしてませんよね。乾いちゃったりして大変だったのでは?
■綾瀬:「乾きました。ロケの時は風もすごいし、涙目になったりしました」
ロボットダンスを披露するシーンもありましたが、練習したんですか?
■綾瀬:「はい、練習しました。ロボットダンスが一番大変だったかもしれません。サイボーグっていうか、ロボットっぽく見せるには関節だけを動かすとか、すごく難しくて。ダンスをやるのも初めてだったので、結構鍛えられました」
すごく楽しいシーンでしたよ
■綾瀬:「そうですね(笑)」
それに、酔っ払っちゃたりとか
■綾瀬:「サイボーグっぽいところは面白いですよね」
でも、基本はラブストーリーなんですよね。定められた恋人たちの物語ですが、“彼女”は男の子を守ってあげる女の子ですが、綾瀬さんご自身は、守ってあげるのと、守ってもらうのとどっちがいいですか?
■綾瀬:「うーん、両方かな。どっちかと言えば、守ってあげるのもいいけど、守ってもらう方がいいかもしれません」
相手役の小出恵介さんとは、2時間の作品の中でほとんど2人だけで演じているという印象を受けましたが、共演してみていかがでしたか?
■綾瀬:「以前にも共演しているんですが、一緒のシーンがなくて、この映画でほとんど初めましてという感じでした。初めましてなんですけど、昔から知っている友達みたいで、お互い無言でも楽、みたいな感じでしたね。ほとんど2人でいたんですけど、お互いマイペースで、待ち時間も色んな作品の話とか、お芝居の話とかしたりしました。いい空気感でできました」
映画の中では綾瀬さん演じる“彼女”がぐいぐい押していますが、実際の小出さんは、ジローくんのように弱気な感じですか? それともまったく違いますか?
■綾瀬:「ご本人いわく、ジローとは違うと言ってました(笑)」
でも、はまってますよね
■綾瀬:「はまってました! すごくはまってるから、普段からそうなのかと思ったって言ったら、ジローは情けなさ過ぎるって言ってました」
2人が強い絆で結ばれていることがストーリーの展開と共に明らかになって行きますが、サイボーグとして感情もないような状態から始まって、段々心を感じるようになって行きます。そこを演じるのが女優さんとしては大変だったのではないですか?
■綾瀬:「その辺の流れについて監督とあまり話はしていないんです。密に計算してやるというのではなく、現場で、ここで少し微笑むとか、ここではジローを助けてあげたいと思ったんだろうねとか、シーンごとの小さな話し合いはしました。現場の流れや空気でやって行った感じでしたね」
自然にその中で育って行った感情なんですね。“彼女”が成長して行く過程と合っていますね
■綾瀬:「そうですね」
綾瀬さんが考える“彼女”の最大の魅力はなんですか?
■綾瀬:「最初の方はずっと無表情の強くて暴力的なサイボーグなんです。最初は任務でジローを助けたりしていたわけだけど、ジローに別れを告げられて、その後はきっとサイボーグ自身がジローを守ろうという思いで助けに行ったんだと思います。命を懸けてジローを守り通すというのはなかなかできないこと。そういう強さはすごいなと思います」
本当の意味で強いんですね。その辺りは最後まで観るとよくわかります。最初はすごくコミカルなんですが、それだけじゃない。ちょっと珍しいタイプの映画ですよね
■綾瀬:「そうですね、時空を行き来したりもするし。とても意外な結末ですから」
その時間旅行ですが、未来に起こることがわかっているというのは、辛いことなんでしょうか、それとも心構えができるからいいんでしょうか?
■綾瀬:「自分にサイボーグみたいなパワーがあったら、未来に起きるよくないことを阻止できるけど、人間の場合どうなんでしょう。事件が起きる場所には行かないかな」
もし、実際に時空を行き来できるようになったら、綾瀬さんは時間旅行をしてみたいですか?
■綾瀬:「過去には行ってみたいですけど、未来はあんまり見たくないです。100年後とかならいいですけど」
ちょっと先だと生々しいですか?
■綾瀬:「あ、こうなるんだ自分は、みたいなのはちょっと怖いです」
撮影には3ヶ月をかけたということですが、それだけの長い期間、一つの役を演じるための集中力や緊張感を保つには努力が必要ですよね?
■綾瀬:「それが一番の課題だったかもしれないです。モチベーションをずっと高めて行く中で、なかなか気持ちが上がらなかった時もあったし、最後まで集中してやり切るとか、オンとオフの切り替えとか、これからも課題だなと思います」
そこを乗り越えて今回のような素敵な作品ができたわけですから、ひとつ自信になったのではないですか?
■綾瀬:「そうですね。もうちょっとこうしたらとか、もっとあそこで余裕を持ててたらなとかって言うのはいっぱいありますけど、学ぶことは多かったですね」
今年は出演作が次々に公開されますが、今後はどいう女優を目指して行きたいですか?
■綾瀬:「毎回色んな役を、自分と違う人生を歩んでいる役を演じるんですが、まったく別の人物を演じるのってすごいことだなと思うんです。育ってきた環境とか、抱えている思いとか、シンプルではない複雑なものもたくさんあると思うし、そういう感情表現とかがもっと深く伝わるようなそういうお芝居ができるようになりたいなと思います」
様々な役を演じる魅力は?
■綾瀬:「違う人物に出会えるとか、架空の話とか、そういうストーリーに出会えるのは楽しみです。役から学ぶこともすごく多いし、出会いも一作品ごとにすごく大きいですし」
今回はサイボーグでしたが、他にもっと突飛な設定とか演じてみたい役はありますか?
■綾瀬:「宇宙人とか? でも、サイボーグ面白かったですよ。サイボーグ、またやりたいです」
この映画はCGもふんだんに使われています。出来上がった作品をご覧になってどうでしたか?
■綾瀬:「撮影中はイメージでやっていることが多かったんです。監督の多分こうなります、多分こうだろうみたいなイメージでやっていて、実際にそれが映像になっているのを観たときは、わぁ、すごい!って思ったのと、体が半分になっているシーンとか、あ、こんな風になったんだとかっていうのもあったし、イメージ通りだっていうのもあったし。でも、CGの出来がすごいなと思いました」
自然なんですよね。自然っていう言い方は変かもしれませんけど
■綾瀬:「フフ、そうですね。でも、馴染んでますよね」
首がクルっと回るところとか
■綾瀬:「不自然じゃないんですよね(笑)」
スペクタクルなシーンも多々ありますが、キュートで腕っ節の強い“彼女”=綾瀬はるかさんの“ターミネーター”風登場シーンとクールなロボットダンスも必見です!
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『僕の彼女はサイボーグ』
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
公開:2008年5月31日
劇場:サロンパス ルーブル丸の内ほか全国にて
公式HP:http://cyborg.gyao.jp/
©2008 「僕の彼女はサイボーグ」フィルムパートナーズ
あらすじ
ひとり寂しく迎えた20歳の誕生日、大学生のジローの前に突然現れたとびきりキュートな“彼女”。けれど、夢のように楽しい一時が過ぎると彼女は姿を消してしまう。1年後、21歳の誕生日に再びジローの前に彼女が戻ってくる。それはジローにとって運命を大きく変える再会だった。
プロフィール
『僕の彼女はサイボーグ』綾瀬はるかインタビュー
綾瀬はるか
1985年3月24日、広島県生まれ。映画デビューは02年、7人の監督によるショートフィルムの競作『Jam Films』の一編『JUSTICE』。以後、「世界の中心で、愛をさけぶ」「白夜行」「鹿男あをによし」などTVドラマでも活躍し、07年には連ドラ初主演となる「ホタルノヒカリ」をヒットさせる。映画では『雨鱒の川』『HERO』などにも出演。今後も『ザ・マジックアワー』、『ICHI』、『ハッピーフライト』など続々と新作が公開される。

取材・文:齊田安起子



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