『山のあなた 徳市の恋』マイコ インタビュー

2008.05.16

“注目の美形モデルが女優に挑戦!”
出席者:マイコ
『山のあなた 徳市の恋』マイコ インタビュー
目の不自由な按摩の徳市(草彅剛)。温泉場で東京から来た女性と出会い、淡い恋心を抱く。しかし、それはせつない恋の始まりだった…。
『鮫肌男と桃尻女』(98年)、『PARTY7』(00年)で独自のスタイルを築いた石井克人監督が、1938年に制作された清水宏監督作『按摩と女』を現代に蘇らせるべく完全カヴァーした(リメイクではない)『山のあなた 徳市の恋』。徳市が思いを寄せる女性・三沢美千穂を演じたのは化粧品会社のCMで注目を浴びたモデル・マイコ。映画初出演にして、話題作のヒロインに抜擢されたマイコさんにお話をお聞きしました。


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本作への出演が決まった時のご感想は?
■マイコ:「“本当に私で良いのでしょうか?”という半信半疑な気持ちで一杯だったのですが、撮影の時期が近づくにつれ、“ここで外されたらどうしよう”という不安な気持ちに変っていきました」
そもそもオファーのきっかけは?
■マイコ:「資生堂のコマーシャルに出演させて頂いたのですが、それを石井克人監督がご覧になって、私に声を掛けて下さいました」
脚本を読んで何を感じましたか?
■マイコ:「まず、本作の元になった『按摩と女』(1938年、清水宏監督作)を見たのですが、全てが私の知らない世界で新鮮に映りました。当時の独特のユーモアや恋心の描写がとても興味深かったですし、今の時代にない奥ゆかしさも感じました」
具体的には?
■マイコ:「傘を持って歩く女の切ない後ろ姿の描写とか、今はあまりないと思うので新鮮でした」
その新鮮だと感じた三沢美千穂を、どう演じようと思いましたか?
■マイコ:「オリジナルを意識しつつ、美千穂の生い立ちや温泉場へ来るまでの境遇といった、台本にない部分を自分で考えて役作りをしてみました」
初めての役作り経験だと思うのですが、いかがでしたか?
■マイコ:「自分にとっては新しいことだったので、楽しみながら取り組むことが出来ました。日本舞踊やお茶の作法のレッスンも受けました」
内面的な美千穂像は?
■マイコ:「一見とても華やかなに見えるのですが、実際は冷静で精神的に強い女性ですね」
ご自身に似ている部分はありますか?
■マイコ:「客観的に自分のことを観察する部分は、似ていると思います。逆に、私が持っていなくて、良いなと思うのは強い精神力ですね」
演じていて難しかった部分は?
■マイコ:「美千穂としての感情を持ちながら、当時のセリフのイントネーションや独特の空気感を意識して演じるのは難しかったです」
初の映画撮影現場はいかがでしたか?
■マイコ:「“楽しい”の一言です。笑顔が絶えない現場でした。終始和やかなムードで、私はすごくリラックスしながら取り組めました。」
草彅剛さんとの共演はいかがでしたか?
■マイコ:「元々、気さくなイメージを持っていたのですが、お会いしたらその通りでした。あと、場を和ませるのがとてもお上手な方だなと思いました。演じている時も私がやり易いように導いて下さったり、撮影の合間に、緊張を解すように声を掛けて下さいました」
何かエピソードはありますか?
■マイコ:「撮影の合間、オリジナル版を常に確認されていて、とても熱心な方だと思いました」
徳市を演じる草彅さんを見ての印象は?
■マイコ:「惹き付けられました。流石だなと思いました」
堤真一さんは?
■マイコ:「エネルギッシュな印象を受けました。ご一緒させて頂いたシーンはそんなにないのですが、楽しい話をたくさんして下さいました。現場のムードメーカー的な存在でした」
共演シーンはあまりありませんが、加瀬亮さんの印象は?
■マイコ:「映画の中では擦れ違うシーンぐらいしかなかったのですが、現場でお菓子をたくさん食べていたら、加瀬さんから“あんまり食べ過ぎないようにね”と言われました(笑)」
石井克人監督とのお仕事はいかがでしたか?
■マイコ:「優しい監督で、怒られた記憶がありません。どんなシーンを撮っていても常に笑顔で、周りに良い影響を与えて下さる方だと思いました」
かなりディスカッションされたのでしょうか?
■マイコ:「そうですね。特に初日は不安だったので、少し時間を設けて頂いてお話をしました。積極的にコミュニケーションをとって下さったので、本当にやり易かったです。途中わからなくなっても、指導してくれました」
今後も女優業を続けようと思いますか?
■マイコ:『山のあなた 徳市の恋』の現場がとても恵まれていたので、演技の楽しさを学ぶことができました。これからも勉強していろいろとチャレンジしていきたいとは思っています」
モデルと女優の違いは?
■マイコ:「まだモデル業も女優業も日が浅いので、あまり多くは語れないのですが…モデル業はその場で感じたままを表現する瞬発力が必要です。それに対して、女優業はひとりの人生を演じるにあたって、準備する事も大切となるので、持久力が必要だと思います」
『山のあなた 徳市の恋』では、和服姿を披露していますね
■マイコ:「本作の衣装はとても凝っているので、衣装を見るだけでも楽しいと思います。美千穂は東京から来たので、当時としてはモダンな柄の着物を着ています。あと、マニキュアを塗っていたり、洋服も着ます。また、他の女性が日本髪を結っているのに対して、洋風な髪型をしていたりと、本当に細かいんですよ」
では、本作をご覧になっての感想は?
■マイコ:「全てにおいて、綺麗で美しい作品でした。私自身、観客の一人として、何度も何度も見たくなるような奥深さがありました」
本作のセールスポイントは?
■マイコ:「それぞれのキャラクター設定、人のつながり、映像、音楽、全てにおいて本当に綺麗で、癒しを感じられる作品だと思います。見て頂いた方の心に届くものがあると思います」
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『山のあなた 徳市の恋』
配給: 東宝
公開: 2008年5月24日 (土)
劇場情報: TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国東宝系にて
公式HP: http://yamano-anata.jp/
©2008 フジテレビジョン・J-dream・東北新社・東宝
■あらすじ
新緑の季節。目の不自由な按摩の徳市と福市が、山の温泉場に向う道を歩いている。彼らは前を歩く人間の数や性別、どこから来たかをかぎ分けられる鋭い勘の持ち主。その彼らの横を1台の馬車が駆け抜けていく。馬車には東京から来た女性・三沢美千穂、大村真太郎、真太郎の甥・研一が乗っていた。徳市たちが温泉場の按摩宿泊所に落ち着くと、宿屋・鯨屋から呼び出しがかかる。徳市が療治に向うと、お客は美千穂だった。
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■人物紹介
マイコ
マイコ
1985年3月15日生まれ。資生堂などCMに出演。本作品が映画デビュー。
取材・文:伊藤P



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